デジタル技術との向き合い方

基本的な考え方

これまでの講義は主に「デジタルペインティング特有のスキル」についてのもので、それはつまりデジタルペインティングがアナログペインティングに対してもつ利点と言い換えることも出来る。

逆に、両者の共通部分はつまり「モノの捉え方」だったり「色彩理論」だったりする。つまり絵を描くというのはイメージであれ実物であり、何らかのモチーフ(あるいはオブジェクト?)が存在し、それを二次元的な表現の中に落とし込んでゆく作業である。デジタルとアナログの差異というのはこの「二次元に落とし込む」時に発生するいわば技術的な差異である。

デジタルの技術の中で大きな利点は色々あるが、その中でも特に「レイヤーが使える」というのがとてつもなく大きい。レイヤーの奥深さというのは、それを時間をかけて習得するに値する価値がある。ということをこのチュートリアルは教えてくれている。

逆に言えば、ここまでのチュートリアルはほぼ全て「どうやってレイヤーを賢く使うか」というテーマに沿って展開されている。

今まで出てきたデジタル技術は

  1. レイヤーが使える
  2. 多くの種類のブラシが使える
  3. 色の調整が自由自在に出来る

の三点に集約できるのではないだろうか。どれもアナログでは出来なかったことであり、まさにデジタルを用いる利点である。他にも「取り消しが出来る」といったこともあるが、それは改めてチュートリアル化して解説するほど複雑な概念ではない。

デジタル技術との向き合い方

それならレイヤーの使い方が上手くなれば、絵が上手くなるのかというと、実はそんなこともなくて、チュートリアルの中でそれっぽい絵が描けるようになったとしても、それは自分の実力であると思わない方が良い。

デジタル技術はあくまで手段なのであって、本当に大事なのは描く対象をしっかりと自分の中で捉えておくことである。(だから決して自分がこれまで費やしてきた二年間は無駄ではなかった。むしろpaintableに出会う最高のタイミングだったのではないだろうか。)

また、デジタル技術は全てを習得すれば良いというのでもなく、適材適所な技術も多いから、絵を描いてゆく中で必要になった技術をその都度覚えるという方が良いのではないだろうか。ただ自分が想像もできないような技術もあるので、一度ざっと観ておいてから、「ああ、こんな技術もあったなあ」と思い出せるように頭の中に付箋だけ立てておく、というのがベストか。

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