2021年4月

30
最近、今までの訓練が実を結んできた気がするので、これまでを振り返りながら、何が重要だったかをまとめてみたい。
顔を描くのが苦手だったので、大分長い間顔を描く練習をしていた。それは線だけで顔を描くものだったが、最初は顔がどうも平面的でパーツの位置もおかしかった。それでも慣れてくると、顔の各々のパーツが大体どのぐらいにあるのかが、体感として分かってくるようになった。それでも目や口の形状がなかなか再現できずに悩んでいた。それでもある日、目は平面的なパーツではなく、球形に近い三次元的な形状であること、そしてそれを頭の中で思い浮かべながら描くことによって、目の形がよく再現できることに気がついた。これが個人的に非常に大きなターニングポイントだったように思う。つまり、どんな物体であれ、その三次元的な形状を理解した上で、それを頭に思い浮かべながら(頭の中で想像した像の)輪郭をなぞると、絵に立体感が出る。
線画というのは非常に制限の強い描き方で、陰影を利用できない(しない)という大きな制限がある。しかし、陰影は便利な道具であるが、それゆえそれにばかり頼っていると成長ができない。
線画を上手く描くためには、その物体の三次元的な形状をきちんと理解している必要がある。線画に描かれる線というのは、描こうとしている物体の断面において一番外側に位置するものである。故に物体の断面をCTスキャンのように頭に思い浮かべることができなければいけない。だから線画にこだわって練習するのは非常に有効であると思う。
絵はまず本質が最初で、そこから躓いている場合は、それ以上何をやっても意味がない。だから何かを描こうというときは、それを表現するもっとも効果的な方法は何かと立ち止まって考えてみる。効果的な方法とは、得てしてもっとも本質を捉えた方法論である。細かい細部の描写は、その本質を捉えた表現方法の上にある表皮のようなものである。
物体の三次元的な形状を理解し、それを頭の中で思い浮かべることができるようになれば、どんなものでも描ける。
顔を上手く描こうとして積み重ねてきた訓練が、ようやく実を結んできて、三次元的な形状を頭の中でおぼろげながら描けるようになってきた。このことは、「描こうと思えば何でも描ける」という万能感を与えてくれる。
陰影については、非常に参考になる動画を見つけることができた。

この動画は有料動画の一部。全編を購入した。この動画のおかげで、大分陰影についての理解が深まったと思う。陰影をつける上でも、その物体の形状を理解していることが必要である。単調な陰影を付けると、絵が無機質になる。有機的な絵を描くためには、単なる直線は避けるべきである。それは物体の形状をきちんと理解できておらず、過剰な単純化を行ってしまう初級者特有の現象だと思われる。また、個人的な発見で言えば、ハーフトーンは色々な濃度の集まりだということ。絵において、ある一部分が完全に同じ濃度の色で塗られるということはほぼない。そういう「塗りつぶされた」部分というのは、絵の中で非常に大きな違和感を感じさせる。一方で現実世界は、一色に見えてもよくよく見ればそれが非常に複雑な濃淡の重なり合いである。絵にはそれを表現しなくてはいけない。
それを表現する上で有用なテクニックは、カラーピックの活用方法である。

訓練だけでなく、実際の「作品っぽい絵」を描くためには、手順を分解する方法が良いということを、

で学ばせてもらった。テーマの決定、資料集め、大ラフ、ラフ、色ラフ、本番というように。他にも、アイデアボードを使うという方法は

に詳しい。

まとめ
・物体の三次元的な形状を理解しているだけでなく、それを頭の中で思い浮かべながら描くことができれば、それが大きな進歩となる。それができるようになる一番効果的な訓練は、(陰影に頼らず)線画だけで対象を描くことである。
・細部の描写に移る前に、まずそもそものコンセプトが合っているか確認すること。
・作品の制作は手順を分解する。資料あつめを入念に行う。

26
絵の理解がある程度進んできたように思える。それでもやはり、描いたことの無いものは描けない。描こうと思うものの構造を理解できていても、それを二次元的な情報として表現するのは別の技術である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です