絵を記号化して描くというアイデア

最近スランプ気味だったので全く絵を描いていなかった・・・。今日やっとやる気になったので、絵を描いてみた次第。どうすれば絵が上手くなるのか、ずっと悩んでいた。それで糸口が見つかった気がした。

絵を、より記号的に描いてみるのはどうだろうか。

絵を描く時に、いつもいつも原理原則に従って、法則に従って描くのではなく、「こうすればこう見える」というテクニックに従って描くということだ。これはマンガで使われている方法論で、横顔とか、俯瞰とか、色々な場合について人間が人間らしく見えるためにはこう描くべき・・・というルールのようなモノがあって、そのルールを覚えておけば、悩むことなく横顔でも俯瞰でも、描く事が出来るという考え方である。

自分は理系なので、何から何まで原理原則に従って、演繹的に絵を描くのが自然だと思っていたけれども、まずそういったルールを覚えて適用し、それで上手くいかない時に原理原則まで遡ってみるという方法の方が、良いのではないかと思い始めている。

数学の試験で、公式をたくさん覚えていた方が、その都度定義から公式を計算して適用するより速く、効率的に問題が解けるのと同じ事だ。

それがそう見えるのは、ものすごくディテールに凝るからではなく、実は少数のルールに当てはまっているかどうかが重要だと考える。上で柱の絵を描いてみたけれども、柱に細かな装飾を加えたり、精密なグラデーションを加えたりする遥か手前、いくつかの要素を加えるだけで、それが石の柱に見えてしまう。だとするなら、石柱を描く時には、こういうことに気を付ける、こういうポイントを守って描く、という考え方で描くのが良い。

現実のモノを眺めながら、あるいはプロの絵をみて練習する時、大切なのはそのポイント、あるいはパターン、ルールを見つけること。細部にこだわりすぎるのが良くないのは、そういう大まかなフレームワークの方が大事だからである。本筋を外していれば、細かい部分が上手く出来ていても仕方がない。常に大きく、全体で考える事。

全くのゼロから考えるのではなく、先人たちが見つけたルールや教訓に従って歩く方がずっと速く進めるということ。そういう教材がなかったとしても、それがあるはずだと思って意識的にそれを探そうとすること。それが大事なのではないだろうか。

と言っても人体を描く場合、なかなかそういうルールを見つける事が難しい。

人間のポーズは千差万別で、それを簡単に描けるようになるルールは無いように思えてくる。それでも、次のような考え方を発見した。

  1. どんなポーズが描きたいのか、漠然としたモノで良いのでイメージを持つ
  2. 人体の構造上、許される範囲という物があるから、その範囲内でそのイメージを具現化する。
  3. その際立体性も同時に意識する。

写真のように鮮明なイメージを持ちながら絵を描く事が出来る人もいるのかもしれないが、残念ながら写真記憶のような能力は持っていない。だから漠然としたイメージから出発するしかない。そして描きながら、イメージをだんだんと具現化させてゆく。

人体の構造を勉強することは非常に有効で、特に骨格をある程度理解していると、無限の自由度があると思える人体のポーズも、実は可動域毎に付与された幾つかの変数値で大体表現できるという事が分かってくる。

人体を描くときは、どこが可動域で、どこが形が変化しないのかをおさえると良いように思える。

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