線画を描くときの流れ

まず最も重要なことは、今から描こうとしている部分が全体の流れとマッチしているかどうかである。細部を意識するあまり、全体の流れが失われてしまうことは良くあることなので、十分に注意すること。

細部にとらわれて全体の流れを失わないよう、常に絵全体を見渡すこと。
また、全体の流れを失わないように、まず最初に流れを定義する流線や外包を描いて、それを設計図として運用するのが良い。
全体の流れを見失わないように流線や外包を用いて設計図を作るとよい。
「全体の流れ」というのは非常に直感的な概念であって、そう、絵を描くこと、特に魅力的な絵を描くことは、非常に直感的なことなのである。「これが美しい」「これは美しくない」という判断は直感が行ってくれるが、それを論理的に説明することは難しい。
何が美しいか、論理ではなく、直感的なセンスに尋ねる。
しかし、直感というのは非常にアバウトなもので、細部については教えてくれない。そこで、直感を補佐するために論理を用いる。直感といえども、絵を描くこと、つまり「三次元を二次元に投影する」という数学的な制約=論理からは逃れられない。そこで例えば、人によってはまず箱を薄く描いたりして、遠近法の正しさを確認するのである。
直感が「美しい」と言ったものを、「正しく」表現するために論理を用いる。
「正しい」表現のためにいくつかの幾つかのヒントがある:

どの「面」が見えるか考える。三次元的な箱を描くのは難しいが、見えるべき面を意識して描くと、それに囲まれて自然に三次元的な箱が出来る。

「箱」を作るより、「どの面が見えるべきか」と考える。

面を意識すると、奥の面が手前の面と重なることになるはずだ。この時、圧縮が必然的に圧縮が発生する。線画が自然に見えないときは、無意識的に圧縮を避けている場合が多い。逆に言えば、自然なポーズには大体圧縮が絡んでいるので、積極的にこれを用いると良い。

「圧縮」を積極的に用いるべし。

コメント

タイトルとURLをコピーしました