- 6-Ation Principle
- Structuralization(構造化)
- 三角錐、球、円柱、箱といった初歩的な形状を色々な角度から描けるようになること。また、それだけを意味するのではなく、そういった単純な要素を複数配置することが直感的にできるように訓練する。
- Manipulation(操作)
- 忘れられがちな段階。単純な形状を曲げたり、捻ったり、潰したり、伸ばしたり、様々な「操作」の方法が考えられる。これが自在に出来るようになれば、「豊かなモデル」を作る大きな助けになってくれる。
- contour(断面)を操作することを学ぶのも一つ。上で述べた物理的な操作方法に加えて、より「間接的な」方法で形状を操作する方法だと言える。形状を操作する上で非常に重要だと考える。
- 単純な形状だけを使ってモデル化を行うと、それはあまりにシンプルすぎて使い物にならないことがあるが、断面操作が出来るようになると、シンプルすぎるモデルからスタートしてより魅力的な、情報が豊富な、有機的なモデルを作成できるようになる。
- さらにedge(角)を操作することもできる。丸めたり、面取りしたりする。
- 複雑な対象を見たときに、それをそのまま盲目的にコピーするのではなく、どんな基本形状が、どのように操作された結果その形が生み出されているのか考え、対象を構造化して「理解」することが大切。単に見るのではなく、観ること。
- Observation(観察)
- これまでの二段階の技術を使って、実際の対象をmannequinize(マネキン化)する。
- 対象の全ての情報を把握し、記憶することはできない。それに対抗するためには、よりマネキン化をして、その対象を理解すること。この理解を深めるという行為が、最終的に想像によって絵を描く際の礎となる。
- 理解しようとする対象について、数多くのリファレンスを観察すること。自分が快適に描けるものだけを集めるのではだめ。
- Education(学習)
- 対象についてより深く学習する段階。これまでのステップで作成した「豊かなマネキン(英語で言えば”rich mannequine”?)」の情報量をさらに増やして、よりリアルなものに近づけるために必要。解剖学の知識などがこの段階で必要になるだろう。
- Imitation(模倣)
- 尊敬するアーティストの絵を、これらのステップを用いて作られる物差しで分析する段階。マネキン化の手法を用いれば、そのアーティストの魅力をマネキンの言語で翻訳し、理解しやすくなる。魅力が理解できれば、それを自分の絵に活かすことも出来るだろう。
- Imagination(想像)
- これまでの手法を使わなければ、自分の想像で絵が描けないということではなく、これらの考え方は、想像で描くための手助けになるということ。
- これらの段階は、それを一歩一歩通過しなくてはならないというものではなく、実際には非常に直感的な作業であり、一体的なものとして扱うべきである。
- 魅力というものを「リバースエンジニアリング」することで、それらをより普遍的な「技術」に置き換えてしまおう。
- Structuralization(構造化)
- 初心者は簡単な形を学んでからいきなり最も複雑な形に挑戦するという罠にかかりやすい
- internalize -> 内面化。複雑な形も、より単純だが豊かなマネキンにモデル化できると良い。
- 非常に有名なプロダクトデザイナーに「どうやったら優秀なデザインが出来るようになるか」と聞いたらこう言われた:
- Jeffrey Wattsはこう言った:
- 最後に:
感想
これらの方法によって得られる、マネキン化する能力は、様々な手法の土台とすることが出来る。描く対象をただ漠然と眺めるのではなく、どんな形状が、どのように操作されて出来ているのかと、考える筋道を教えてくれる。こうやって努力を一つの方向に集中させることが出来るというのは、大きなアドバンテージとなる。
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