2019/03/24 模写が楽しくなってきている

これまで見ないで描けるようになることに固執してきたけれど、最近はその難易度の高さにちょっと目標設定を落とすことを考えている。想像上の絵でも、参考資料を見ながらであれば描けるようになることを目標とする。

というわけで、模写をしているわけなのだけれど、一旦陰影の技法に慣れてきた後だとどんなものでも同じ要領で描くことが出来るのでとても楽しい。要はすべてを面で捉えて、面で構成するということなのだけれど、これが分かっていれば、対象がどんなものであろうが

面で捉える

面は同じ色価の陰影をつける

を繰り返すことで、「形を削り出す」ことが出来る。

ただし、理論が分かっていてもそれを確実に実行できるように習熟するのはまた別の話で、そのためには色々な題材を描いてゆく必要がある。今まではモデルとして裸体だけを選んできたけれど「どんなモノであろうが描ける」のだから裸体に拘る必要はなくて、なんでも好き嫌いせずに描いてみることにする。というわけで服を着ているモデルも採用している。

この方法の弱点はなめらかな曲線にはなかなかこのメソッドを適用するのが難しいという点である。なめらかな曲面についての攻略法はまだ生み出せていない。原理的には曲面も平面に細かく分割すれば同じ話なのだけれども、いちいちそれをしているのも非効率的だ。というわけで、曲面の陰影の付け方について研究をしたいと思っている。

 

模写をする上で、最大限の経験値を得るためにははっきりと自分が描く陰影の効果を意識しながらやるのがよい。ただ単に見たままの陰影をつけるのではなくて、

モデルの形を面で捉える

面を「切り出す」ために陰影をつける

これによって面で捉える能力と、面を陰影で表現する能力が最大限向上する。ただモデルの真似をするだけだと、それは塗り絵と同じだから経験値も少ない。

この切り出す作業が面白くて、模写が楽しくなってきている。

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